折り本って何?



折り本とは

 1枚の紙を折ったり切ったりして本の形にしたものが「折り本」(おりほん)です。主流としては、8等分に折り、中央部に切り込みを入れ、全8ページの小冊子の形に組み立てるものが多いです。海外では「mini zine」「1 paper zine」などと呼ばれます。
 それとは別に、2つ折りした紙を何枚か重ねて作る無線綴じの「折りとじ本」や、蛇腹折りされた本(経本に多い)などを折り本と呼ぶこともあります。




何に使うの?

 短編小説や短歌などの短い文芸作品が折り本に適しています。特に、ツイッター上で発表したそれらの作品を1枚の紙に納まるよう編集し、折り本として文芸イベント等で配布したり、ネットプリントとしてコンビニ配信する人が多いです。
 ネットプリントとは、セブンイレブンその他コンビニ(ローソン、ファミリーマート等)で利用できる、店内の複合機を利用したプリントサービスです。(他者の作品を印刷するだけなら会員登録は不要です)




折り方

「左開きの折り本」の折り方を説明します。
(これが正解ではなく、あくまで一例です)

1が表紙、8が裏表紙です


半分に折ります


さらに半分に折ります


いったん広げます


下方向へ半分に折ります


いったん広げます


ハサミ等で切れ目を入れます


すべて広げます


全体を下方向へ半分に折ります


本の形に組み立てましょう



~ 以下の折り方もご参考に ~

基本的な折り方。(提供:こはぎさん)

(クリックで拡大)



こだわりの折り方。(提供:七歩さん)
(クリックで拡大)


上記の七歩さんは折本フェアも精力的に開催されています。

▼第3回折本フェア「よいこのとしょしつ」参加作品
http://togetter.com/li/893300

▼第3回折本フェア「よいこのとしょしつ」を終えて
http://togetter.com/li/897295




折った時のズレを直す

 丁寧に折ったつもりでも、組み立てた時にズレてしまうことはあります。特に裏表紙の部分がズレやすいです。そんな時は、折り本を底から眺めてみましょう。折り本をひっくり返し、裏表紙の両端等がズレないよう指で押さえつつ、底を見ます。

▼折り本を底から見た図


 表紙~裏表紙の折り目が、他の3つの折り目に対して左にズレていると、組み立てた時にもズレやすくなります。表紙~裏表紙の折り目だけをもう一度折り直すことで、ズレを軽減させることができます。


 紙をいったん広げ、折り目を右にずらすように(裏表紙の面積を広げるように)下記の赤線部分だけを折り直します。

 紙質や厚さも影響するため、完全に揃えるのは難しいですが、そこは手作りの味と思うことにしましょう。健闘を祈ります!





関連サイト




折本作成ツール





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